『えのないえほん』(講談社)
- 2018/06/30
- 18:36
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。作:斉藤倫/絵:植田真『えのないえほん』(講談社)えのないえほん [ 斉藤 倫 ]あるところに みにくい けものが いましたどんなに みにくいか その すがたは たとえ せかいいちの えかきを つれてきても えがけなかったことでしょう ――本文よりあまりの醜さに、太陽は雲に隠れ、月や星も照らすのを嫌がる。人目を避けて森に住み、水を飲むときは目をつむる。けものはいつも、こ...
『NO BOOK NO LIFE -Editor's Selection-』(雷鳥社)
- 2018/06/28
- 18:51
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。『NO BOOK NO LIFE -Editor's Selection-』(雷鳥社)本を本たらしめるために欠かせない存在、編集者。彼らの目の付け所や読み方は、書店員のそれとはまた違う。「クシャクシャになるまで何度でも読みたい」、「ヒットを確信した」。22人が本気で選んだ166冊は、まさに今、この時代に読むべき本たち。書影、そして編集者のイラストも味わい深く、想像が広がる。編集者にまつわるQ&Aも。ブック...
『せかいいちの いちご』(小さい書房)
- 2018/06/28
- 12:51
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。『せかいいちの いちご』(小さい書房)ある日届けられた、生まれて初めてのいちご。赤く輝く小さな実を、シロクマはうっとり見つめ、ダンスを踊り、大切に大切に枕元へ。いちごの香りに包まれて眠れば、夢の中でもずっと一緒。次の冬、今度はいちごが2つ届きます。友だちを呼ぼうかしら。ドレスアップして、少しずついただくの。きっとみんな喜ぶわ。そしてまた次の冬、そのまた次の冬と、そ...
『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』(東京四季出版)
- 2018/06/22
- 18:09
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。小津夜景『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』(東京四季出版)カモメの日の読書 漢詩と暮らす [ 小津夜景 ]「わたしじしんの漢詩的日常を綴ってみたのが本書になります。いわゆる漢詩らしい主題はもとより住まいと暮らし、趣味と行楽、たべものと料理、恋愛、ペット、少年愛といった雑多なモチーフや、一字詩、狂詩、集句詩、回文詩、ルビの妙技、対句のサビメロ性といった言語的遊戯にまつわ...
北欧ライフスタイルマガジン「LifTe」vol.1
- 2018/06/21
- 17:08
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。今日は夏至ですね。日本で暮らす私たちにとってはそれほど馴染みがないかもしれませんが、冬が長い北欧の人々にとっては、クリスマスやイースターと同じように、とても大切な日です。北欧に関する新たな雑誌が創刊されました。【北欧ライフスタイルマガジン「LifTe」vol.1】デザインやアート、料理にビール、コーヒー。様々な「可愛い」「美味しい」の向こうには、必ず「手=Te」の存在がありま...
『続・好きよ、喫茶店』(マガジンハウス)
- 2018/06/20
- 16:42
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。菊池亜希子『続・好きよ、喫茶店』(マガジンハウス)続・好きよ、喫茶店 [ 菊池亜希子 ]多くの人を喫茶店に惹きつけた『好きよ、喫茶店』から約1年。早くも続編が刊行されました。喫茶店好きの女優・モデルである、菊池亜希子さんによって厳選された、21の名店紹介。「私は頭の中で、私の喫茶店を何度も何度も開店している」喫茶店へ寄せる彼女の愛は生半可なものではなく、それは自筆のイラ...
『好きになった人』(ちくま文庫)
- 2018/06/18
- 18:50
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。梯久美子『好きになった人』(ちくま文庫)好きになった人 (ちくま文庫) [ 梯 久美子 ]石内都、栗林中将、楳図かずお、島尾ミホなど、様々な時代の人々の生と言葉。その証を刻み付けるように、どこまでも駆け回り、筆を起こす。その情熱と柔らかな着眼点に、ノンフィクション作家の真髄を見た。吉本隆明、東君平の猫エピソードがいつまでも胸に残る。...
『話しベタですが…』(河出書房新社)
- 2018/06/17
- 18:33
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。『話しベタですが…』(河出書房新社)話しベタですが… 暮らしの文藝 [ 高倉 健 ]他人に声をかけられない、タメ口が上手く使えない、なぜか店員から気づかれない。どんな相手とも歩調をあわせて話がしたいけれど、人付き合いはなかなかに難しい。小川未明、高倉健、辛酸なめ子、太宰治、温又柔、町田康、最果タヒ、穂村弘……。あの人もあの作家も、実はこんなに悩んでいた。「黙っていろと言われ...
『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)
- 2018/06/15
- 17:58
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。山崎まどか『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)優雅な読書が最高の復讐である [ 山崎まどか ]「本屋で発見したものは、何でも宝物だった。どこかに私が読むべき本が隠れていると思うと、街は輝いて見える。」村上春樹、モンゴメリ、獅子文六、ポール・オールスター、本谷有希子、オルハン・パムク、森見登美彦……。コラムニスト・山崎まどかの書評エッセイ集は、愛おしい物語が並ぶ標...
馬場のぼる、田島征三ほか、献呈署名入り絵本入荷しました
- 2018/06/15
- 12:25
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。馬場のぼるさん、田島征三さん、やべみつのりさん、西巻茅子さんの、サイン入り絵本を買い取らせていただきました。いずれも宛名入り、当面は店頭のみで販売いたします。(一部は、雑司が谷の旅猫雑貨店さんで開催の「猫ノフルホン市」に出品します。)持ち主の方はこれらの絵本を長く大切になさっていたそうですが、「ひるねこBOOKSなら安心して任せられる」とお持ちくださいました。他にも貴...
「petit main」サイト〈6月の絵本〉更新されました。
- 2018/06/12
- 09:03
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。子ども服ブランド petit main での絵本紹介、6月分が更新されました。今月は・『あめのひのくまちゃん』(アリス館)・『バムとケロのにちようび』(文溪堂)・『しーっ! ひみつのさくせん』 (BL出版)の3点です。よろしければご覧ください。⇨http://petitmain.jp/culture/0611book...
『あること、ないこと』(平凡社)
- 2018/06/11
- 18:17
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。吉田 篤弘『あること、ないこと』(平凡社)あること、ないこと [ 吉田 篤弘 ]エッセイのようで小説のようで。または詩や事典のようでもある。捉えどころのない奥深き世界。1行を読むだけで、時間も空間も超えて、すぐさま吉田ワールドに彷徨い入ります。『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』などでお馴染みの、クラフト・エヴィング商會。その本のつくりは、...
のだかおり個展「なつのうたたね展」
- 2018/06/09
- 17:46
イラストレーター・のだかおりさんの個展を開催します。のださんを一言で表すと「エネルギーの塊」でしょうか。様々な展示に出かけて刺激をもらいつつ、SNSにイラストをアップする日々。絵を描くことへの情熱がひしひしと伝わってきます。見ているだけで元気が出るような、ビタミンチャージできるような、そんな彼女の作品たち。今回のテーマは「夏」。夏の植物や食べ物を、ほのぼのとした世界観で描いてくださるそう。心地よい夏...
『ニジノ絵本屋さんの本』(西日本出版社)
- 2018/06/07
- 19:15
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。いしいあや 文/小林由季 イラスト『ニジノ絵本屋さんの本』(西日本出版社)ニジノ絵本屋さんの本 [ いしい あや ]東急東横線の都立大学にある「ニジノ絵本屋」。その歩みは、わずか1.5坪から始まりました。クラウドファンディングを利用した出版や、各地への行商、ライブやパフォーマンスなど、絵本にまつわるアレコレを精力的に展開してきた、店主のいしいあやさん。本書はそんな彼女のこれ...
『わたしの北欧案内 ストックホルムとヘルシンキ』(筑摩書房)
- 2018/06/06
- 18:53
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。今日6/6はスウェーデンのナショナルデーですね。盛り上がりが伝わってきます。おさだ ゆかり『わたしの北欧案内 ストックホルムとヘルシンキ』(筑摩書房)わたしの北欧案内 ストックホルムとヘルシンキ デザインとフィーカと街歩き (単行本) [ おさだ ゆかり ]可愛い雑貨やカフェ、森や湖、洗練されたデザイン。北欧という場所のもつ魅力、そのエッセンスがここには詰まっています。キーワ...
『俵万智訳 みだれ髪』『華やぐ女たち 玄冬文学アンソロジー』
- 2018/06/04
- 17:38
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。『俵万智訳 みだれ髪』(河出書房新社)あの与謝野晶子の名作「みだれ髪」を、俵万智が超訳して詠む。それは意味を理解するためではなく、晶子の「匂い」を感じてもらうための訳。「恋らしい恋もなかった二十年せめて今見る夢かなえてよ」情熱と幸福感、嫉妬や猜疑心。愛と恋の三十一文字。『華やぐ女たち 玄冬文学アンソロジー』(河出書房新社)玄冬とは冬の異称。転じて、人生最後の時期、...
『須賀敦子エッセンス1 仲間たち、そして家族』
- 2018/06/02
- 18:40
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。湯川豊 編『須賀敦子エッセンス1 仲間たち、そして家族』(河出書房新社)須賀敦子エッセンス1 仲間たち、そして家族 [ 須賀 敦子 ]没後20年で出版が続いていますが、ある意味ではこれが決定版かもしれません。元担当編集者が厳選した17篇は、須賀文学の入り口であり、また同時に核心でもあります。沁み入るように静謐な文章を、素晴らしい装幀とともに。2巻目は来月刊行予定。エッセンスの1...
『ソウルフード探訪 東京で見つけた異国の味』『ほろ酔い天国』
- 2018/06/01
- 18:57
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。金曜の夜にぴったりな2冊が入荷しました。●中川明紀『ソウルフード探訪 東京で見つけた異国の味』(平凡社)ソウルフード探訪 東京で見つけた異国の味 [ 中川 明紀 ]「毎日カレーを食べていて飽きないのか」そう問われたインド人は答える。「なぜ飽きるんだ!?全部違う料理じゃないか」日本人が海外でご飯と味噌汁を欲するように、それぞれの国で、それぞれに求めるフードがあるはずだ。アジ...