『暗渠パラダイス!』(朝日新聞出版)
- 2020/02/29
- 18:50
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。高山英男、吉村生『暗渠パラダイス!』(朝日新聞出版)暗渠パラダイス! [ 高山英男、吉村生 ]暗渠、それは「かつて川だった場所」。蓋をされ見えなくなってしまった空間には、流れに沿うように、確かに人々の生活があった。その佇まいや時間の移ろい、場所と場所のつながり。それらを眺めるのはなんと愉しいことだろう。そこにあった人々の営みに想いを馳せ、その声や匂い、音を想像してみる...
『猫のミーラ』(堀之内出版)
- 2020/02/28
- 19:10
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。井上奈奈『猫のミーラ』(堀之内出版)猫のミーラ [ 井上奈奈 ]「きょう、フリーダは眉毛をそりました。」昨夜、1週間前、半年前、5年前……。過去に遡るほどに立ち現れてくる、フリーダとミーラの関係性。時間を巻き戻すほどに強まる、ふたりの絆。15歳の少女と一ぴきの猫は、確かに唯一無二の愛で結ばれていた。『ウラオモテヤマネコ』の作者・井上奈奈さんによる、美しくも切ない物語。印刷、...
『わたしの外国語漂流記』(河出書房新社)
- 2020/02/26
- 18:33
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。松村圭一郎、佐久間裕美子、丸山ゴンザレス ほか著『わたしの外国語漂流記』(河出書房新社)わたしの外国語漂流記 未知なる言葉と格闘した25人の物語 (14歳の世渡り術) [ 松村 圭一郎 ]世界には一体どれだけの言語が存在するのだろう。その数は3,000とも7,000とも、それ以上とも言われている。それらを全て身に付けるのは不可能だが、勉強した人の話は聞いてみたい。チェコ語、ノルウェー語...
『餃子のおんがえし』(晶文社)
- 2020/02/24
- 18:39
じろまるいずみ『餃子のおんがえし』(晶文社)餃子のおんがえし [ じろまるいずみ ]ラーメンと餃子を注文したら、「普通は」餃子に先に来てほしい。確かにそう思う。でも、おじさんが怒ってお金を払わずに出て行ってしまったら……。“あの時の餃子”は、事あるごとに私を助けてくれる。ひみつの味噌汁、ニコニコのハンバーグ、煮える寿司。食エッセイでこんなに笑えるのは、著者が根っからの食いしん坊だから。なぜかレシピ付き。こ...
『猫には負ける』(亜紀書房)
- 2020/02/23
- 18:04
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。佐々木 幹郎『猫には負ける』(亜紀書房)猫には負ける [ 佐々木 幹郎 ]半野良三毛猫「ツイラク・ミーちゃん」。それが、詩人と暮らす猫の名前だ。臆病で、どんくさい。でも、たまらなく愛おしい。なぜなのか。なぜ、こんなヤツが可愛いのか。猫を見ながら、撫でながら、考え、綴る。--猫のように足を投げ出して 寝るそれだけでいい愛するというのは そういうことだ眠って 眠ってこの世が無く...
『谷根千のイロハ』(亜紀書房)
- 2020/02/19
- 18:59
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。森まゆみ『谷根千のイロハ』(亜紀書房)谷根千のイロハ [ 森 まゆみ ]古代から江戸。明治、大正、昭和。それぞれの時代の、谷中・根津・千駄木。森鴎外や夏目漱石などの文豪、遊郭、弥生式土器、寺町、坂、商店街……。かつて地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、「谷根千」という愛称で呼ばれるきっかけをつくった著者が、虫の眼で見るこの小さな町の歴史。ここに暮らし、店を営んでいて...
にがおちぎり絵展2 ~不忍ブックストリートの本屋編~
- 2020/02/19
- 13:35
ちぎり絵ライター・渡辺えみさんの個展を開催します。—-池之端から谷中、根津、千駄木にかけて点在する新刊書店、古書店のある一帯は、通称「不忍ブックストリート」とよばれています。今回の「にがおちぎり絵展2」では、不忍ブックストリートにある4軒の本屋、古書ほうろう、タナカホンヤ、往来堂書店、ひるねこBOOKSの店主のみなさまのにがおちぎり絵を展示いたします。店主のにがおちぎり絵とあわせて、各店のご紹介文ととも...
『月の見ていたこと』(書肆森洋子)
- 2020/02/17
- 18:23
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。森洋子『月の見ていたこと』(書肆森洋子)真夜中の教室、サーカス、古本屋。猫や狐や子豚たち。誰かの散歩、旅立ち、何かの気配。音もなく、時に賑やかに。闇で包んで、灯りで照らして。夜空に煌々と輝く月は、それらを見ていました。夜更けの地上の、ささやかな出来事。セピアと赤で彩る、ある夜の御伽噺。『月の明るい真夜に』に続く、第2作。丹念に描きこまれた鉛筆の線の美しさ。今夜もま...
『昭和インテリアスタイル』(グラフィック社)
- 2020/02/16
- 18:22
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。グラフィック社編集部『昭和インテリアスタイル』(グラフィック社)昭和インテリアスタイル [ グラフィック社編集部 ]1950~70年代のインテリアやカルチャー。そこには今の時代にはない輝きがある。安価で便利なものが溢れる現在、快適さよりもあえて古いものを。本書に掲載される18の家々には、昭和の空気と幾層もの物語が詰まっている。其処彼処から溢れ出す、狂おしいほどの愛。...
『ムッシュ・ロベールのどうぶつイラスト描きかた帖』(グラフィック社)
- 2020/02/15
- 18:31
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。ロベール・ランブリー 著/和田侑子 訳『ムッシュ・ロベールのどうぶつイラスト描きかた帖』(グラフィック社)ムッシュ・ロベールのどうぶつイラスト描きかた帖 フレンチ・レトロなお絵描き教室 [ ロベール・ランブリー ]まる、さんかく、しかく。複雑な動物の造形を、シンプルな直線や曲線で描いてみたら。そこにはお馴染みの彼らの、生き生きとした姿が浮かび上がってきた。1920~30年代、フ...
『グレタのねがい』(西村書店)
- 2020/02/14
- 18:20
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。 ヴァレンティナ・キャメリニ 著、杉田七重 訳『グレタのねがい』(西村書店)グレタのねがい 地球をまもり未来に生きる [ ヴァレンティナ・キャメリニ ]2018年、夏。北欧スウェーデンは過去262年間で最高の気温となり、凍るように寒いラップランド地方では、山火事によって壊滅的な被害が出ました。誰もが“異常”を認めているのに、具体的に行動する者はいませんでした。たった一人、グレタ・...
【満員御礼】『3日でまわる北欧 in レイキャビク』 発売記念トークイベント
- 2020/02/14
- 15:52
*定員に達したため、お申し込みを締め切りました。キャンセル待ちをご希望の方は、引き続きメールにてご連絡ください。『3日でまわる北欧 in レイキャビク』(トゥーヴァージンズ)の刊行を記念し、著者・森百合子さんをお招きしてお話を伺います。北欧の旅が身近になるガイドブックとして人気の『3日でまわる北欧』シリーズ。店主自身もヘルシンキ散策の参考にしましたが、北欧好きの間では既に「定番」ガイドとなっています。シ...
『旅の効用』(草思社)
- 2020/02/13
- 19:01
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。ペール・アンデション 著/畔上 司 訳『旅の効用』(草思社)旅の効用 人はなぜ移動するのか [ ペール・アンデション ]「旅」という言葉のもつ意味は様々だ。文字通りの旅行の場合もあるし、自宅の近所を散歩することも、本や日記によって世界に近づくこともまた「旅」である。私たちはどうして“ここではないどこか”を求めるのだろう。世界を旅してきたスウェーデン人ジャーナリストが問う、「...
「petit main」サイト〈2月のおすすめ絵本〉更新されました。
- 2020/02/08
- 18:27
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。子ども服ブランド petit main での絵本紹介、2月分が更新されました。今月は・『すきになったら』(ブロンズ新社)・『せかいねこのひ』(新日本出版社)・『こねこのチョコート』(こぐま社)の3点です。よろしければご覧ください。⇨http://petitmain.jp/diaries/2%e6%9c%88%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e7%b5%b5%e6%9c%ac...
『ロスねこ日記』(小学館)
- 2020/02/08
- 18:14
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。北大路 公子『ロスねこ日記』(小学館)ロスねこ日記 [ 北大路 公子 ]SNSを開けば、そこにはいつも猫の画像が溢れている。猫を持つ者はひたすらに自慢し、猫を持たざる者はただそれを眺める。ああ、完全なる猫格差社会。インターネットは、「人は隙あらば自分ちの猫を自慢したがる生き物である」との真実を明るみに出した。ならば飼い猫を失って15年、心にぽっかり開いた「猫穴」はどうやって...
『しずけさとユーモアを』(エイ出版社)
- 2020/02/06
- 19:03
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。吉満 明子『しずけさとユーモアを』(エイ出版社)しずけさとユーモアを 下町のちいさな出版社センジュ出版 [ 吉満明子 ]幼い頃に母親から贈られた、ミヒャエル・エンデの『モモ』。本はいつも一緒にいて、黙って話を聞いてくれる友人のようだった。そんな「モモ」のようになりたかった女の子は、出版の世界に飛び込んだ。いくつかの会社に勤め、やりがいも達成感も感じながら、編集者という多...
『こねこのビスケット』(ポプラ社)
- 2020/02/05
- 19:44
野中 柊 作/網中 いづる 絵『こねこのビスケット』(ポプラ社)こねこのビスケット (ポプラ社の絵本 63) [ 野中 柊 ]夏に生まれた、小麦色のこねこ「ビスケット」は、窓辺でスノードームを見つけます。ゆきってなに?いつふるの?ミルクみたいに冷たいの?ビスケットの成長とともに季節は巡り、やがて冬がやってきました。そして空から……。小さな瞳に映る真っ白な世界。どんなに美しいことでしょう。http://hiruneko.thebase....
『足をどかしてくれませんか。』(亜紀書房)
- 2020/02/03
- 18:52
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。『足をどかしてくれませんか。——メディアは女たちの声を届けているか』(亜紀書房)足をどかしてくれませんか。 メディアは女たちの声を届けているか [ 林 香里 ]どんなに「女性活躍」「女性活用」と声高に言われたって、女性は結局男性側のルールと折り合いをつけて生きている。強いられている。それは、男性優位のメディアが作り上げているものだ。女の武器?女子アナ?理想の女性?男性性の...
『子どもと旅する北欧フィンランド ~エストニアにもショートトリップ~』(主婦の友社)
- 2020/02/01
- 19:28
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。ナシエ『子どもと旅する北欧フィンランド ~エストニアにもショートトリップ~』(主婦の友社)子どもと旅する北欧フィンランド [ ナシエ ]これまで3冊の北欧本を出版した、著者のナシエさん。今回の北欧旅行は、初めてのお子さん連れ!行き先は「世界幸福度2年連続1位」「ママにやさしい国1位」に輝くフィンランドでした。子ども服のショッピングや公園で遊ぶこと、フォトブックを作るなど...