『アネモネ戦争』(蝙蝠社)
- 2020/03/30
- 18:55
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。上村亮太『アネモネ戦争』(蝙蝠社)遠いむかしのこと。人々は野に咲く小さな花に「アネモネ」という名をつけました。アネモネの種は風にのって旅だち、あちこちで花を咲かせます。そうやってその種類を、少しずつ少しずつ、増やしていきました。人々は、アネモネの花をだんだん好きになり、やがて自分の手もとにおいておきたい、と思うようになったのです。ついには街中に、新しい種類の、様...
『猫からのおねがい』(ねこねっこ)
- 2020/03/27
- 18:42
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。服部 幸 監修/Riepoyonn 写真『猫からのおねがい』(ねこねっこ)柔らかくって、美しい。今も昔も、猫は人間に愛され続けています。近年の“猫ブーム”によって、2017年には犬の飼育数を上回り「もっとも人気のあるペット」の座につきました。猫を飼いたい、という人は確実に増えていますが、その一方で、人間の無知や怠慢によって、トラブルや不幸な事故につながることも。どうやって迎えたら...
はと個展「チェコからのおたより」
- 2020/03/27
- 15:55
2年ぶりに、はとさんの個展を開催します。しのばずくんへチェコからおたよりが届きました。送り主はネズミのミシャーク氏。さて、ミシャーク氏からのおたよりはどんな内容なのでしょう…?不忍ブックストリートのキャラクター「しのばずくん」のイラスト・キャラクターデザインを手がける、絵描きの「はと」さんの作品展です。不忍ブックストリートMAPのイラスト原画やグッズ、チェコ共和国への旅で生まれた風景画やネズミのミシャー...
【掲載のお知らせ】「レトロイズム」
- 2020/03/26
- 22:50
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。Webマガジン「レトロイズム 〜visiting old, learn new〜」にて、インタビューを受けました。懐かしいもの、後世に残したいものを発信しているサイトで、特に古本のことについて語っています。よろしければご覧ください。http://retroism.jp/2020/03/25/old-book-2/...
『本の花 料理も、小説も、写真も』(角川文庫)
- 2020/03/26
- 17:21
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。平松 洋子『本の花 料理も、小説も、写真も』(角川文庫)本の花 料理も、小説も、写真も (角川文庫) [ 平松 洋子 ]向田邦子のエッセイに登場する卵。子どもの頃に読んだ『いやいやえん』。好きな文庫は『科学以前の心』。食の本棚、物語の本棚、暮らしの本棚。食エッセイの名手が紹介する、215冊。ああ、あの本もこの本も読みたい。本への愛がほとばしる。...
『フィンランド人はなぜ「学校教育」だけで英語が話せるのか』(亜紀書房)
- 2020/03/23
- 18:14
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。米崎 里『フィンランド人はなぜ「学校教育」だけで英語が話せるのか』(亜紀書房)フィンランド人はなぜ「学校教育」だけで英語が話せるのか [ 米崎 里 ]フィンランド語を耳にしたことがある方は、どれくらいいるでしょう?旅行先、あるいは映画やテレビで耳にしたことがあるかもしれませんが、それは、言語的にも文化的にも英語とは非常に異なっていたはずです。「英語母語話者から見た諸言語...
『小田嶋隆のコラムの切り口』(ミシマ社)
- 2020/03/22
- 18:10
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。小田嶋隆『小田嶋隆のコラムの切り口』(ミシマ社)小田嶋隆のコラムの切り口 [ 小田嶋隆 ]執筆のテーマが決められている時にはこう書く。長い場合には、こう。短い場合には、こう。時として華麗なオチをカマスことも忘れずに。数々の名コラムを残してきた著者による、実践編ないしは実例集。ここには文章を書くときのヒントが詰まっている。安倍vs石破、オバマのスピーチ、政治家の言葉の責任...
『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(筑摩書房)
- 2020/03/20
- 18:03
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。山本貴光、吉川浩満『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(筑摩書房)その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。 [ 山本 貴光 ]紀元1〜2世紀、古代ローマに生きた大賢人・エピクテトス。彼の発言を弟子たちが書き留めたものが、言行録『人生談義』だ。「1900年も昔のおっさんの人生談義を聞いてなんになる?」さにあらず!愛、お金、仕事、人間関係……。そこには我々が思い悩むことの...
『声なき叫び』(花伝社)
- 2020/03/19
- 18:31
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。ファリダ・アフマディ 著石谷尚子 訳『声なき叫び』(花伝社)声なき叫び 「痛み」を抱えて生きるノルウェーの移民・難民女性たち [ ファリダ・アフマディ ]アフガニスタンでの迫害を経てノルウェーに移住した著者。この国で暮らすうち、ここにいるマイノリティの女性たちが、アフガニスタンの女性と同じ問題を抱えていることを知って驚いた。「ここの女性たちの窮状や夢も、顧みられず無視さ...
『サンドウィッチと喫茶の時間』(グラフィック社)
- 2020/03/18
- 18:24
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。川口 葉子『サンドウィッチと喫茶の時間』(グラフィック社)サンドウィッチと喫茶の時間 [ 川口 葉子 ]ハムに玉子にベーコンレタス。いやいや、サバだって柿だってクッキーだって。食パン、ベーグル、カンパーニュ。どんなパンに何をサンドするのも思いのまま。なぜ具材は「挟む」ことによって、さらにその魅力を増すのだろう。どうやらサンドウィッチには自由という名のスパイスが挟まってい...
『修道院のお菓子』(天然生活の本)
- 2020/03/16
- 18:28
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。丸山 久美『修道院のお菓子』(天然生活の本)修道院のお菓子 [ 丸山 久美 ]派手さは無く、味も素朴。材料が豊富には揃わなかった中世の時代から、守られ、伝えられてきたお菓子作りは、シンプルであるだけに余計に愛らしさを増す。ケーキ、ドーナツ、チョコレート。スペインの修道院に代々続く伝統菓子。そこには深い祈りもこめられている。...
『いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り』(亜紀書房)
- 2020/03/14
- 18:20
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。若松 英輔『いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り』(亜紀書房)いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り [ 若松 英輔 ]2019年11月。38年ぶりに、ローマ教皇が来日を果たした。その意味と歴史的な価値を、一体どれだけの人々が理解し、自らの行動や思想、社会のあり様に引きつけて考える事ができただろう。長きにわたるカトリック教会の歴史において、“初めてづくし”とされる、現教皇フランシ...
『重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか』(白泉社)
- 2020/03/13
- 18:44
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。川崎 昌平『重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか』(白泉社)重版未来 -表現の自由はなぜ失われたのかー [ 川崎 昌平 ]「表現なんてするヤツらは総じておかしいものさ」ここでは表現規制法により、執筆や出版が厳しく取り締まられる。お馴染みの漂流社を舞台に、ディストピアをユーモラスに描くが、なんと恐ろしく、そしてあり得る事態だろうか。京都アニメーション、あいちトリエンナーレ...
『つくるたべるよむ』(本の雑誌社)
- 2020/03/12
- 18:57
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。本の雑誌編集部『つくるたべるよむ』(本の雑誌社)つくるたべるよむ [ 本の雑誌編集部 ]素材の準備、下拵え、味付けの推敲。味わい、咀嚼し、血肉とする。料理と本を作ること、食べることと読書は、想像以上に似ているのかもしれない。久住昌之、鈴木智彦、木村衣有子ら様々な名手が語る、食と本の関係。開いて閉じて、噛み締めて、心ゆくまで堪能したい。〈味に順列を決めて通ぶらず、「美味...
『サブキャラたちのグリム童話』(偕成社)
- 2020/03/09
- 18:56
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。斉藤 洋・作、広瀬 弦・絵 『サブキャラたちのグリム童話』(偕成社)サブキャラたちのグリム童話 [ 斉藤 洋 ]「おれは断言するが、年とったロバがブレーメンにいこうと思いたつことはあるかもしれねえが、音楽隊に入ろうとはけっして思わないね。なんで、そんなことがわかるかって?わかるもなにも、おれは……」そう話しかけてきたのは、かつて空き家で酒盛りをしていた時に、動物たちに追い出...
長崎真悟 個展「はたらくきょうりゅう」
- 2020/03/08
- 16:45
イラストレーター・長崎真悟さんの個展を開催します。1月に、はじめての絵本『ぼくのきょうりゅうかんさつ日記』を刊行した長崎さん。独特のタッチで描かれる恐竜は、なんとも可愛らしく味があります。今回の展示では、恐竜が違和感なく現代に存在している設定で、人間と仲良く暮らし、はたらいている姿を描きます。ペットとして子どもと遊んでいたり、仕事を手伝っていたり、乗り物になっていたり……。一体どんな世界が現れるでし...
『たんぽぽのメニュー』(河出書房新社)
- 2020/03/07
- 18:30
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。増田れい子『たんぽぽのメニュー』(河出書房新社)たんぽぽのメニュー [ 増田 れい子 ]小豆がゆ、本郷ルオーのカレー、花豆のワルツ、鰯、たんぽぽ……。春夏秋冬、それぞれの季節の「食」をめぐるエッセイは、なんと優しく愛らしいのだろう。40年を経ても、生き生きとした食べ物の姿は変わらない。この味を香りを食感を、ただ慈しみたい。名作『つれづれの味』の改題・復刊。「上質」「珠玉」...
『こんなおおきなかず、みたことある?』(偕成社)
- 2020/03/05
- 19:05
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。作:セス・フィッシュマン絵:イザベル・グリーンバーグ訳:竹内薫『こんなおおきなかず、みたことある?』(偕成社)こんな おおきな かず、みたこと ある? [ セス・フィッシュマン ]1千垓の星が浮かぶ宇宙の中の、5𥝱9千垓キログラムの地球。その地球には14垓リットルの水があって、3兆本の木が生えている。地球上で暮らす1京匹のアリの重さは、77億の人間とほぼ同じだ。恒河沙、阿僧祇、那...
『相性を知る本』『増補版 自分を知る本』(すみれ書房)
- 2020/03/04
- 18:33
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。すみれ書房より、橙花さんの新刊2点が届きました。・『相性を知る本』・『増補版 自分を知る本』ひるねこ周りには“数秘”がわかる人が多いので、もしかすると説明不要かもしれません。(ちなみに店主の数字は「7」です。営業にいらした時に即答したので、版元さんに驚かれました笑)。人間関係に悩みはつきもの。でも他人を変えることはなかなか難しく、ついつい自分の中に抱え込んでしまいがち...
〈靴下お直しいたします〉
- 2020/03/04
- 16:20
atelier kadaruさんによる、靴下お直しのミニワークショップを行います。—-冷えとり靴下(特にシルク)がどんどん穴があいて補修しようにも追いつかないという冷えとりさんいらっしゃるのではないでしょうか。(わたしもそのひとりです)冷えとり的には毒出しはなんでも嬉しいです、が!次々と穴の開く靴下はやっぱりちょっと困る、、なるべく穴が小さいときに蓋をしてあげるのがどうやら長生きしてもらうコツのようです。ガバーソ...
atelier kadaru 冷えとりファッション展
- 2020/03/04
- 16:10
atelier kadaruさんによる、冷えとりファッション展を開催します。—-インナーからワンピースまでさまざまな冷えとりファッションをご用意してお待ちしております。冷えとりをやっている方もそうでない方にもオススメしたい、肌に優しい着心地の良いものばかりそろっています。下着による肌荒れやゴムの締付けなどに悩んでいる方にもご覧になっていただければと思います。また、atelier kadaruでは初のメンズもの、草木染め商品も登...
『Mou』(学研プラス)
- 2020/03/02
- 18:21
東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。Naffy『Mou』(学研プラス)Mou [ Naffy ]ある冬の夜。とんとんと扉をたたく小さな音でトットが目を覚ますと、そこには奇妙な生きものの姿がありました。最初は警戒していた生きものも、やがてスープを飲むとお腹がいっぱいになり、すやすやと眠ってしまいました。むにゃむにゃ話した声が「ムー」と言ったように聞こえたので、トットはその生きものを「ムー」と名付けます。翌朝、どこかに行く...